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便秘と病気

便秘が原因となる病気

腸の中に便が長い間貯留すると、便は腐敗を起こし多くの有害物質を作ります。

腸の中には善玉菌、悪玉菌がバランスよく保たれていますが、有害物質の毒素が腸内の悪玉菌の増加を助け(居心地の良い場所として)、様々な病気を引き起こす原因となるのです。

便秘を主症状とする病気の代表的なものをご紹介します。

大腸がん

大腸がんは比較的おとなしい性質のがんで、胃がんや肺がんなどと比べると成長が遅く、リンパ節転移も少ないので、早期発見によりほぼ100%治ります。

がんの進行度(Stage ステージ)(※1)別にみた術後5年生存率(※2)をみると、Stage1で結腸がん95.1%、直腸がん84.1%と良好ですが、Stage1が進むにつれて生存率が悪くなっています。がんの早期発見と早期治療がいかに大切であるかがよくわかります。

※1)Stage ステージ: がんの腸壁への侵入度や転移の有無により、がんの進行程度を表したもの
※2)術後5年生存率: 手術をして5年後に何%の患者さんが生存できたかを示したもの

大腸がん病期分類と予後(結腸がん)

大腸がん病期分類と予後(直腸がん)

便秘が原因となる病気

病態: 「イレウス」とも呼ばれ、なんらかの原因により、腸管の通過が障害された状態です。
分類: 機械的イレウスと機能的イレウスに分類されます。

機械的イレウスは腸管の閉塞を来たしているイレウスで、血行不全を呈していない「単純性イレウス」*1と血行不全を呈している「複雑性イレウス」*2に分類されます。

機能的イレウスは腸管が運動麻痺を呈した「麻痺性イレウス」*3と腸管が痙攣性に収縮した「痙攣性イレウス」*4に分類されます。

機械的イレウス1.単純性イレウス2.複雑性イレウス
機能的イレウス3.麻痺性イレウス4.痙攣性イレウス

1. 単純性イレウス

腸管の閉塞を来たす疾患として大腸癌、腸炎、術後や外傷による腸管の癒着が多くあげられます。

検査:
腸閉塞自体は腹部レントゲン写真で診断がつきますが、原因追求の為には大腸検査(注腸や内視鏡)が必要になります。
治療:
癒着性のものの場合は約9割が禁食により保存的に改善します。改善しない場合はイレウス管という管を鼻の穴から狭くなっている腸管まで挿入し減圧を図ります。それでもだめな場合や食事を開始するとまたぶり返す症例は外科的に原因の癒着をはがす手術をします。 また原因が大腸癌である場合は、イレウス管にて一度減圧した後に、外科手術にて大腸切除を行なったり、一時的に人工肛門を作成し、二期的に大腸癌の手術を施行する場合もあります。

2. 複雑性イレウス

腸管の閉塞を来たす腸閉塞のうち、その部位を養っている血管の血行不全があり、そのままではその領域の腸管が壊死してしまいます。原因に腸重積、ソケイヘルニアかんとん、腸軸捻転症、Meckel憩室などがあげられます。

症状:
単純性イレウスに比べて全身状態が重篤です。急激な嘔吐と腹痛が持続的にあります。
検査:
腸閉塞自体は腹部レントゲン写真で診断がつきますが、原因追求の為に開腹手術に踏み切る場合があります。
治療:
絞扼(血管が締められているところ)の解除が優先され、緊急手術になります。腸管の壊死部は切除が必要です。

3. 麻痺性イレウス

腸管に器質的な疾患はなく、腸管壁の神経、筋が影響を受けて腸管運動が麻痺した状態です。原因として化膿性腹膜炎や癌性腹膜炎、子宮外妊娠、外傷などによる腹腔内出血、胆嚢炎、膵炎などの炎症疾患があげられます。

症状:
緩徐に始まる周期的な腹痛や嘔吐、排便や排ガスの停止、腹部膨満感を呈します。原因の疾患の痛みを伴うこともあります。
検査:
腸管運動で、腸蠕動・腸雑音の消失が確認されます。
治療:
原因疾患の治療が原則です。腸管運動を促進させる薬を使用することもあります。

4. 痙攣性イレウス

腸管に器質的な疾患はなく、腸管の一部が痙攣を起こしたものです。ヒステリーや神経衰弱による神経性やモルヒネ、ニコチンなどの中毒性のものもあります。

症状:
緩徐に始まる周期的な腹痛や嘔吐、排便や排ガスの停止、腹部膨満感を呈します。
検査:
-
治療:
原因疾患の治療が原則です。内科的治療が基本です。
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